デフォルトクエリの設定 [query][trac.ini]
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trac.iniの設定は管理コンソールから行う事が出来ます。 管理コンソールの操作は管理者ユーザのみが行えます。
ここではカスタムクエリのデフォルトクエリ(検索条件)に関する設定を行います。
default_query
認証しているユーザ向けのデフォルトのクエリを指定します。この検索条件に利用することができる「クエリ」は、クエリ言語 として定義しており、柔軟な検索機能が利用可能です。
デフォルト設定
status!=closed&owner=$USER
query に設定可能な定数「特殊な定数」
デフォルトクエリは特殊な定数を利用することが可能です。 実用的なカスタムクエリにするために、自動的に値が設定される動的変数が用意されています。(URL で指定されると上書かれます)
$USER -- ログインに使用したユーザ名
query に設定可能な特殊なチケット属性
デフォルトクエリは特殊なチケット属性を利用することが可能です。
チケット属性 |
英語 |
説明 |
合計を表示 |
_aggr |
カスタムフィールドで数値型をユーザー定義した場合、デフォルトクエリの条件として利用可能 |
添付数を表示 |
_attachment |
チケットのファイル添付有無と添付数の表示・非表示を設定することが可能 |
- 「各検索結果の下に表示:□詳細」はデフォルトクエリ条件に利用することはできません。
デフォルトクエリの条件を「ステータスがクローズしていない」かつ「カスタムフィールドkoduの合計を表示」
status!=closed&_aggr=kosu
デフォルトクエリの条件を「ステータスがクローズしていない」かつ「添付数を表示」
status!=closed&_attachment=1
カスタムクエリの例1 (自分が担当になっているチケット一覧)
カスタムクエリを開いたとき、カスタムクエリの条件を設定します。
- ステータスが「クローズ(完了」していないチケット、かつ
- 所有者が「ログイン中のユーザー」
となっているチケット一覧をカスタムクエリに表示します。
status!=closed&owner=$USER
カスタムクエリの例2 (自分が報告したチケット一覧)
カスタムクエリを開いたとき、カスタムクエリの条件を設定します。
- ステータスが「クローズ(完了」していないチケット、かつ
- 報告者が「ログイン中のユーザー」
となっているチケット一覧をカスタムクエリに表示します。
status!=closed&reporter=$USER
カスタムクエリの例3 (自分が報告したチケット一覧、かつ、添付数を表示)
カスタムクエリを開いたとき、カスタムクエリの条件を設定します。
- ステータスが「クローズ(完了」していないチケット、かつ
- 報告者が「ログイン中のユーザー」
- 「添付数を表示」する
カスタムフィールドkosuの合計を表示する
- カスタムフィールドの英字名称はユーザーが定義します。カスタムフィールドで設定した名称を設定する必要があります。
となっているチケット一覧をカスタムクエリに表示します。
status!=closed&reporter=$USER&_attachment=1&_aggr=kosu
カスタムフィールドに集計するための機能については、関連リンクを参照してください。
クエリ言語
この検索条件に利用することができる「クエリ」は、"クエリ言語" という検索フィルタを利用する事ができます。 基本的に、フィルタはアンパサンド (&) で区切られます。それぞれのフィルタはチケットの各フィールドの名前、オペレータ(後述)、1つ以上の値で構成されています。値が複数ある場合はパイプ (|) で区切り、フィルタがいずれかの値にマッチすればいいことを意味しています。 & や | の文字そのものを値に含めたい場合、バックスラッシュ ( \ , 環境によっては円マーク) でエスケープしてください。
オペレータ一覧
フィルタで利用可能なオペレータ一覧です。 検索条件に利用します。
フィルタ |
説明 |
= |
フィールドの内容はいずれかの値と完全に一致する |
~= |
フィールドの内容は1つ以上の値を含む |
^= |
フィールドの内容が値の一つで始まる |
$= |
フィールドの内容が値の一つで終了する |
これらのオペレータは否定の意味があります:
フィルタ |
説明 |
!= |
フィールドの内容がいずれの値にも一致しない |
!~= |
フィールドの内容がいずれの値も含んでいない |
!^= |
フィールドの内容がいずれの値でも始まらない |
!$= |
フィールドの内容がいずれの値でも終わらない |
チケット属性
チケットは、カスタムクエリの検索に利用することができます。 以下の情報を属性として含んでいます。
チケット属性 |
英語 |
説明 |
報告者 |
Reporter |
チケットの作成者 |
分類 |
Type |
チケットの分類 (例えば、不具合 (defect), 機能追加 (enhancement request) など) |
コンポーネント |
Component |
モジュールやサブシステムなど、プロジェクト内で機能毎にチケットを分割する |
バージョン |
Version |
チケットが適用されるプロジェクトのバージョン |
キーワード |
Keywords |
チケットに付与するキーワード。検索や、レポートの生成で使用 |
優先度 |
Priority |
些細(trivial) から 致命的(blocker) の範囲で示されるチケットの重要度。定義した他の優先度を含めプルダウンで表示 |
マイルストーン |
Milestone |
このチケットを少なくとも、いつまでに解決しなければならないのか。マイルストーンのリストをプルダウンで表示 |
担当者 |
Assigned to/Owner |
チケットの扱いに責任を持つ主たる人 |
関係者 |
Cc |
チケットに関係がある人または通知メール用の E-mail アドレスのカンマ区切りのリスト |
解決方法 |
Resolution |
チケットが解決された際の理由。修正した(fixed)、無効なチケット(invalid)、修正しない(wontfix)、他のチケットと重複(duplicate)、再現しない(worksforme)など |
ステータス |
Status |
チケットの現在の状態。 new, assigned, closed, reopened のいずれか |
概要 |
Summary |
問題点や、チケットについての簡単な説明。タイトル。 |
説明 |
Description |
チケットの内容。 特定された状況について、詳しく記述され、的を絞った良い説明 |
特殊なチケット属性
特殊なチケット属性は管理画面の「query」で設定するデフォルトクエリの条件に利用することが可能です。
チケット属性 |
英語 |
説明 |
合計を表示 |
_aggr |
カスタムフィールドで数値型をユーザー定義した場合、デフォルトクエリの条件として利用可能 |
添付数を表示 |
_attachment |
チケットのファイル添付有無と添付数の表示・非表示を設定することが可能 |
- 「各検索結果の下に表示:□詳細」はデフォルトクエリ条件に利用することはできません。
日付フィールドの特殊な条件
日付フィールドである 登録日 (英語では created) と 更新日 (英語では modified) は = オペレータに二つの日付を、二つのドット (..) で区切って指定することができます。日付の範囲の片方が空の場合、空の方向には条件を指定しないことを意味します。また、日付パーサは自然言語に似た構文を解釈できます。たとえば "3 weeks ago", "last month", "now" などです。 日付書式の "1d", "2w", "3m", "4y" なども、それぞれ1日、2週間、3ヶ月、4年と解釈します。クエリ文字列に指定する場合、これらの構文からは空白文字を除外して指定してください。
created=2017-01-01..2018-01-01 |
2017年に登録されたチケットへのクエリ |
created=lastmonth..thismonth |
前月に登録されたチケットへのクエリ |
modified=1weekago.. |
1週間以内に更新されたチケットへのクエリ |
modified=..30daysago |
30日間更新されていないチケットへのクエリ |
関連リンク